日本の建築基準法では、ホルムアルデヒドの放散量に関する規制が厳しく、特に居住空間に使用される建材にはF★★★★（フォースター）の認定が求められます。
F★★★★は、ホルムアルデヒドの放散量が最も少ないことを示す最高ランクの認定です。

ホルムアルデヒド規制

日本の建築基準法では、ホルムアルデヒドの放散量が問題となる建材を使用する場合、その放散量が一定の基準を下回る必要があります。F★★★★認定はこの基準を満たしていることを証明します。

F★★★★認定の重要性

F★★★★認定を受けた建材は、ホルムアルデヒドの放散量が非常に低いため、健康への影響が少ないとされています。これにより、室内（オフィス）の空気の質を保ち、居住者の健康を守ることができます。

安価なフォースター以下の製品

フォースター（F★★★★）以下の製品、つまりF★★★、F★★、F★の認定を受けた製品は、ホルムアルデヒドの放散量が比較的高いため、日本の居住空間には使用できません。これらの製品は、特定の非居住空間や通気が十分に確保されている場所にのみ使用が許可されています。海外製品をご検討中の方はご注意ください。

素材一覧表

	ホルムアルデヒド 放散量基準値	名称	原産国
基材：MDF	F★★★★	NPウッド	ニュージーランド
		テクウッド	マレーシア
		スターウッド	日本
		SPF	インドネシア
		ハイベストウッド	日本
芯材：パーティクルボード	F★★★★	-	日本
表面：プリント紙	F★★★★	-	日本
芯材用接着剤	F★★★★	鹿印クラタック	日本
		アイボン	日本
組立用接着剤	F★★★★	シンコーボンド	日本
縁材・テープ	ホルムアルデヒド含有なし	-	日本
デザインエッジ	ホルムアルデヒド含有なし	-	日本

 

JIS規格によるホルムアルデヒド放散量区分

国土交通省の建築基準法の改正に伴い、JIS/JASそれぞれの所管する材料についてホルムアルデヒド放散量の基準値が制定されました。表はJIS規格での単位表記による基準表となります。

表示の区分	ホルムアルデヒドの 放散量（単位 mg/m2h）
F★★★★	0.005以下
F★★★	0.005超0.02以下
F★★	0.02超0.12以下
F★	JISでは表記無し

 

注意事項

ハンドル、スチール部品などは、一部海外からの輸入部材が含まれています
JASとJISで測定法の違いにより、ホルムアルデヒド放散量の単位が異なります。ご注意ください。

 

参考

国土交通省ウェブサイト 建築基準法に基づくシックハウス対策について